ウクライナの国旗が掲げられたリール市庁舎の近くに、ワクチンの予防接種を発展させた先駆者として知られるフランスのパスツール(1822-1895)が拠点とした場所のひとつ、パスツール研究所があります。パスツールを始めとする偉大な研究家たちの気配が感じられる場所です。今も新型コロナのPCR検査がその一室で行われています。週末に限ってはそこに繋がるお隣(向かって左側)の煉瓦作りの歴史を感じさせる建物で検査が行われていて、同僚はここで日本帰国前のPCR検査を受けました。結果は陰性とのことで安心いたしました。ところで、そのお隣の建物の外観が改装されそうな看板を発見。ガラス張りの今どきの建物に変身でしょうか。何でもガラス張りの建物になって行くのは少々寂しい気がいたします。。。
日仏フィグー社とその関係スタッフたちが協力して、フランスや日本での日々の中で、お仕事の合間や休憩時に目にしたちょっとした風景を載せています。私達と同じように、海の向こう側のフランスを目指して頑張っていらっしゃる皆様へ向けて、フランスがより身近に感じられるような日常を綴ってみたいと思います。
2022/03/19
2022/03/15
リールの楽しそうな遊園地
リールの西側郊外に位置するお客様とのRDVの場所へと向かう途中、城塞や動物園付近を通過しました。その際に小さな遊園地の敷地内を通過。入場無料で遊べ、有料の遊具は15ユーロで一日乗り放題だそうです。子供さんも笑顔が印象的でしたが、意外と大人の皆さんも本気で楽しんでいました。ちなみにすぐ近くの動物園は大人5ユーロだったと思います。今回は仕事の為、涙をのんで横を通り過ぎるのみですが、またいつの日か、お休みをとってやって来たいと思います。。。
2022/03/13
リールのミッテラン広場でお願い
リールの近代的なリール・ユーロップ駅の前に広がるミッテラン広場を通過する際には、元フランス大統領のミッテランさんの像の前を通ります。その膝だけ皆に触れられて色が違っているのですが、膝を撫でてお願いをすると親しい人の膝が良くなるとかなんとか。。。小さなお子さんがお父さんにお願いしてミッテランさんの像の台座にのせてもらって一生懸命に膝に触れようとしていました。お母さんかお祖母さんか、どなたかの膝がよくなることをお願いするのかな。。。 フランスでは明日の月曜日(2022年3月14日)からワクチンパスのシステム停止です。自由にどこにでも出入り出来る日が戻りますが、だからこそ、より慎重な行動が必要です。
2022/03/10
リール、美しいレンガ色の旧市街
2022/03/06
リールに咲く春の花
フランスでは一週間後の週明けの3月14日からいよいよワクチンパスポートの制度が終わり、コロナ前のように自由にワクチンパスポートもマスクもなし(マスクについては公共交通機関内と医療機関内を除く)で行動できるようになります。と、いうことで、体調を崩すことなく責任を持って常に業務を遂行する必要(表現がかたいですが、、、)がある私たちにとっては、これまで以上にマスクで完全防御して慎重に行動する必要が出て来そうです。すでにマスク姿の人が随分と貴重になったリールの街を仕事関係者のもとへと急いでいると春の花が心を癒してくれました。アーモンドの花?桜の花?。。。情けないことに区別がつかないのですが、私たちの心に2022年の春を与えてくれる美しい花だということには間違いありません。。。
2022/03/04
リール・フランドル駅のパン屋さん
ここは北フランスのノール県主要都市リールです。お仕事の準備のため、やって来ました。ベルギーやオランダ、イギリス間の国際列車が行き交うリール・ヨーロッパ駅と、フランス国内の路線を中心に発着する古くからあるリール・フランドル駅の2つの駅が 、リールの鉄道の玄関口になっています。リール・フランドル駅の待合フロアはこの地域らしい煉瓦作りの内装です。パン屋さんのいい匂いがすると思って振り返ると、そこには今ではパリでも大人気のパン屋さん「Aux Merveilleux」がありました。ふわっとした日本のパンやブリオッシュにも似たリール名物の素朴で柔らかくて大きなパンが次々と焼きあがっていました。。。
2022/03/01
3月のパリ、16区パッシーの風景
今年は3月1日はマルディグラ。こちらはお仕事の関係者をたずねてパリ16区のパッシー方面へ。高台にある地下鉄の地上駅から更に階段をのぼるとパッシー地区の中心付近に出てまいります。日中の最高気温は12度。まだ春とは言えない気温ですが、座り込んで談笑しているカップルにはすでに春が来た様子です。ふと見上げると建物の向こう側にエッフェル塔が聳え立っていました。近くに美味しい抹茶パフェがいただけるお店がありますが、今日はお仕事ですので、またいつの日かきっと。。。
2022/02/25
続・日本からフランスへの短期渡航者用ワクチンパス
先日、このブログで紹介させていただき、すでに削除済みですが、 日本からフランスへの短期渡航者用ワクチンパスについて書かせていただいた内容の続編です。3回目のブースター接種が未だでもグリーン指定の海外からの短期旅行者は渡航者用ワクチンパスが所持できるような記載がフランス政府関連のサイトでPASSE VOYAGESとしてありましたので、日本からの出張スタッフも取得後安心していましたが、その後、パスが突然失効しました。外国人用ワクチンパス発行を担当されているモンパルナスの薬局に行って再発行を試みていただき頑張っていただきましたが有効なパスの発行はどうやら不可能のようでした。やはり、フランス在住者用ワクチンパス同様に3回目の接種がパス取得に必須に変更された可能性が高くなってきました。数名の外国人が同じように相談のために来局されていたとのことで、これから短期滞在の旅行者などの外国人の多くがワクチンパス難民になってしまうかもしれません。ちなみに、日本からの出張スタッフは仕事で国際見本市会場などに出入りしたりTGVにも乗車する必要が結構な頻度でありましたが、移動を全てTERローカル線に変更し、会場入りも、毎日薬局に行って有料の抗原検査を受けて一日限定の陰性証明パス購入で特例として入場をお許しいただかなければならないと思われます。一度でも陽性なら仕事場に出入り出来なくなる不安の日々が続きます。それでも、パリの冬の空は明るく青く澄んでいました。。。
2022/02/24
パリ5区、赤木作品の風景
先日このブログで紹介させていただいたパリのサロン界を代表する日本人画家であった赤木曠児郎さんが描いた「リュ―・ヴァレット」の風景の場所を、昨日お仕事の移動の途中に通りました。赤木さんが椅子を置いて描いていたであろう場所から写真を撮りました。パンテオンの右手前に描かれていた煉瓦の煙突は今はもうありません。パリの風景を見れば見るほどパリを愛したあなたが描いた絵そのものに見えてしまう。2022年2月24日、そのことを生前に直接お伝えしたかったと今さら思ってしまいます。ふと、その場から振り返ると、坂の下のその先に、息を吹きかえそうとしているパリ・ノートルダムの姿が見えました。。。
2022/02/22
パリの美術サロン展、お仕事の様子です
たまにお仕事現場の様子もこのブログに載せないと、単なるフランス好きのブログではないかと思われてしまいます(それでもよいのですが、、、)ので、日仏フィグー社の名誉のためにも、今日はお仕事現場のお写真です。グランパレ・エフェメールで2月20日まで開催されておりました美術サロン展の作品搬出作業や展示設備撤去作業が昨日まで行われました。その作業現場の写真です。主催関係者の皆さんも私たちも決して若くない体にムチ打って、ようやく全作業を終えて外に出ると、エントランスに掲示された大きな展覧会告知用フィルムをクレーン車に乗って剥がす作業が行われていました。高所での作業中にもかかわらず、こちらに気が付くと陽気に手を振って下さるお茶目な作業スタッフさんの姿が私たちの疲れを吹き飛ばしてくださいました。Merci beaucoup !
2022/02/20
パリ、グランパレ・エフェメールのサロン展
パリ、グランパレ・エフェメール関連のお仕事があり、この一週間はちょくちょく訪ねています。この日曜日(2022年2月20日)までの会期で同会場で開催されているサロン展「ART CAPITAL」。パリで古くからあるいくつかの美術サロン展を見ることが出来る合同展です。日本の皆様にはよく知られた存在のル・サロン展やルソーやムンクなども参加していたパリ・アンデパンダン展、先日ブログで書かせていただいた赤木さんも活躍されていたデッサン・サロン展なども参入しています。特筆すべきはこの会場の環境です。真正面はエコール・ミリテールの立派なファサード、反対側の正面はエッフェル塔が聳え立つシャンドマルス公園に位置しています。会場内2階のカフェコーナーからの眺めは最高です。以前、私たち日仏フィグー社も何度となくご一緒にお仕事をさせていただいていたフランス人画家LEONARDさんもこのサロン展で作品を発表されていましたが、彼女の作品は会場の最も奥で、ガラス越しから見えるエッフェル塔と共演出来る素晴らしい場所でした。夜になると、自分の作品の事も忘れて輝くエッフェル塔に見とれているそうです。いずれにいたしましても、このような会場で作品が発表できる皆様は本当に幸運だと思います。。。
2022/02/18
パリ日本文化会館の赤木曠児郎展
写真は、ご招待を受けてお邪魔させていただきましたパリ日本文化会館での「EXPOSITION AKAGI KOJIRO(赤木曠児郎展)」の様子です。2022年2月19日(土曜日)までの開催です。日頃からよく通るパンテオン横のヴァレット通りは、このブログにも何度か登場しましたが、そのヴァレット通りを描いた絵は裏側も拝見することが出来、赤木さんが漢字で書いたお名前と完成日を見てそこに赤木さんの気配を感じ、生前の画家の笑顔が思い出され、込み上げてくるものがありました。本当に素晴らしい展覧会でした。。。
2022/02/16
フランスのワクチンパス失効者多数の日
昨日、2022年2月15日からは4か月以内に3回目の新型コロナワクチン追加接種を受けていない成人はワクチンパスポートが失効するとのことで、多くの人がその対象となったようです。パスがないと、レストランやカフェにも入れませんし、イベントなどにも参加できません。でも、考え方を変えれば、自炊やテイクアウトや出前でのんびり過ごし、イベント事はネットやテレビで楽しむという人には問題ないのかもしれません。コロナが収束にむかい、早くパスが不要になれば皆安心です。そういえば、日本からパリ入りした2回ワクチン接種済みのスタッフが取得したEU圏外からの渡航者用パスが2月15日にどうなったか、日本からお仕事で来仏される予定の方は気になるところだと思います。確認出来次第、ここでご報告させていただきます。写真は今のお仕事の拠点となっているパリのリヨン駅近くの風景です。ふと空を見上げると、ひこうき雲がパリの空を横切っていました。。。
2022/02/09
パリ16区、渋沢栄一の気配
このところ外に出る間もないお仕事の関係で写真を載せることが出来ておりませんでしたが、今日は久しぶりにパリの何気ない風景を載せることが出来ます。写真は、お仕事先に向かう途中に通るパリ16区の静かなCHALGRIN通りです。先日のこのブログで紹介させていただいた日本からの第2回パリ万博使節団の一員に渋沢栄一がいたことは今となっては誰もが知るところですが、その渋沢栄一がパリ滞在中に暮らしていたアパルトマンがここにありました。徳川昭武が滞在していた場所からも近いとても環境の良い場所であったことがわかります。この道を若く希望に満ちた渋沢栄一が幾度となく歩いたことでしょう。。。
2022/01/23
パリ16区、徳川昭武の気配
パリの16区界隈はお仕事関係の方々とお会いするなどの所用で度々通りますが、特にこの写真に写る界隈には独特な雰囲気があるように思います。 パリ16区は今も日本の駐在員の皆様を始め、お仕事でパリに住む外国人が多く暮らしていらっしゃいます。日本の大政奉還の年として知られています1867年、第2回パリ万博への使節団として日本からパリにやってきた15歳の徳川昭武。昨年(2021年)のNHKの番組や日本の新しい紙幣の顔になることでもお馴染みの渋沢栄一もそのメンバーのひとりでした。MARBEAU通り側から突き当りに見える当時の面影を残す立派なファサードの建物が、昭武が滞在したアパルトマンです。この同じ通りを、若き日の徳川昭武は様々な思いを胸に歩いたことでしょう。。。