パリ・サマリテーヌ百貨店、ある日のフランスの風景14

世界各国の新型コロナウィルスによる状況が少しでも良くなることを願いつつ外出を控え、しばらくの間は、私たちが過去に何気なく目にしつつも、その時に掲載できなかった「ある日のフランスの風景」を載せてみたいと思います。今日の写真は今から30年近く前のパリの風景です。1991年、セーヌ川に架かるポンヌフの右岸側にそびえ立つ百貨店「サマリテーヌ」屋上にあった小さな展望台から見た景色です。左側にはノートルダム寺院、右側にはパンテオンの丘が見えます。そして、懐かしい「サマリテーヌ」のロゴが入った旗がパリの風に揺れています。この「サマリテーヌ」は消防法などの関係で15年ほど前に閉鎖され、一時は取り壊しの危機にも直面しましたが、20年前に新しく運営元になったルイヴィトンのグループによって再建が進められていました。そして、今年2020年の4月に待ちに待ったリニューアルオープンとなる予定でしたが、それは未だ実現していません。1991年当時、この百貨店の2階にあったモンブランで有名な「アンジェリーナ」運営の小さなサロン・ド・テでセーヌを見ながら休憩をとるのが楽しみだったことを思い出します。新型コロナウィルスの状況が落ち着き、「サマリテーヌ」が20年越しの感動の再スタートを果たした時、パリに再び活気が戻るはずですね。。。