ニーム、ある日のフランスの風景55

フランスでは多くの規制が解除され、日本も日常を取り戻しつつありますが、今のところは出来る限り外での業務を控えたリモートワークを心掛け、世界各国の新型コロナウィルスによる状況が少しでも良くなることを願いつつ、私たちが目にした過去の「ある日のフランスの風景」を、以前開設させていただいていた他ブログの記事を取り入れて、しばらくは載せて行きたいと思います。
先日このブログで紹介させていただいた南仏ラングドックルシヨンの街、ニーム(NIMES)。写真は2013年夏の様子です。ローマ時代からの歴史と現代の洗練された低層建築が同居する市街地では多くのワニのデザインに出会います。ニーム市のトレードマークとなっているワニの由来は紀元前にもさかのぼるようですが、今となってはニーム市民のお気に入りアイテムのひとつになっているようです。写真に写っているあまりにもリアルなワニの彫像は旧市街地の中心にあるマルシェ広場(PLACE DU MARCHE)の噴水です。なかなかいい感じに撮れました。いたずらなどが原因で年々この噴水のオブジェも姿を変え、椰子の木の葉はもぎ取られ、木にとまっていた鳥の彫像も姿を消しましたが、街のシンボルのワニだけはほぼ無傷で、多くの人々に撫でられた鼻先が金色に光り輝くほど愛されています。今では、ニームに訪れてこのワニの鼻を撫でコインを噴水に投げ入れて願掛けする人もいるとかいないとか。他にも潜んでいるであろうニームのワニを探してみるというのも楽しいものです。アルルやアヴィニョンなど、プロヴァンス地方の名所からのアクセスが良く、郊外には有名な世界遺産の水道橋(PONT DU GARE)もある素敵な場所です。
※新型コロナ対策の関係でお店の営業時間や形態が変わっている場合があります。
※撮影時の画素数の関係で画像が粗くなっておりますことご容赦くださいませ。