TGV、ある日のフランスの風景30

フランスでは外出規制が解除され、日本の自粛要請範囲も大幅に緩和されてまいりましたが、今のところは出来る限り外出を控え、世界各国の新型コロナウィルスによる状況が少しでも良くなることを願いつつ、しばらくの間は、私たちが目にした過去の「ある日のフランスの風景」を、以前開設させていただいていた他ブログの記事も取り入れながら載せて行きたいと思います。
写真はフランス各地を走る超特急TGVの2年ほど前の様子です。TGVには立派な食堂車はありませんが、軽い飲食物やスナックを販売するバーを兼ねた売店が車内にあります(時間帯や路線によってはクローズのこともあります)。駅で買い込んだサンドイッチも良いのですが、せっかくのTGVですので車内の売店でランチセットを購入して車窓を眺めながら自分の席で味わいながら食べてみたいものです。
写真に写るのは、パリ~マルセイユ間のTGV内で販売されているランチメニュー(写真は2人分)の一例です(時期によって内容や価格は変わります)。最近は一流シェフのプロデュースメニューが登場するシーズンも多々あり、写真はフランスでは料理番組にも引っ張りだこの有名シェフ、ミッシェル・サラン氏によるランチセットです。バックパッカーには嬉しいことに、売店は、1等も2等も共通です。10ユーロ~18ユーロ程度のメニュー3種があり、それぞれ、メイン一品に、パン(希望者のみ)、ドリンク、デザートが付きます。車内の売店での販売ですので、電子レンジで温めての提供になりますが、それでも、この価格で一流シェフの味を感じられ、尚且つそれがフランスの車窓を目にしながらというのは、とても贅沢な話です。レストランのように気を遣うことも無いので、心も財布も気軽に美味しくいただけるランチといえるでしょう。ただし、TGVの乗車にはもちろん別途料金が必要です。