ユトリロのピガール広場

昨日までパリ・グランパレで行われていた合同サロン展「ART CAPITAL」に懐かしい作品が並んでいました。水彩サロンによる特別企画のモンマルトル美術館ブース内に掲げられていた貴重な原画の中の一枚。ピガール広場を描いたユトリロの1910年の油彩作品です。ユトリロが描くモンマルトル界隈の作品の中でも、珍しく心躍らされる明るい光に満ちた作品だと随分前に見た時には感じたものです。グランパレのガラス屋根の下で見ると、その明るさは更に増し、きっと作者である今は亡きユトリロもどこか遠くの世界で喜んでいるに違いないと思いました。